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北極圏&ビーバー村への遊覧飛行 - Arctic Circle / Beaver Flight

チナ温泉リゾートの滑走路から、7名乗りの小型飛行機で出発して約1時間、北緯66度33分の北極圏境界線を飛び越え、その後若干南下し、ユーコン川沿いのビーバー村へ着陸。ビーバー村民のガイドがお出迎え、1時間弱の村内ツアーおよびアサバスカン・インディアンの狩猟・採取生活をご案内。アラスカには、それぞれが道で繋がっていない点の村が数百もあります。その一つであるビーバー村。唯一と言ってよい交通手段である小型飛行機でアラスカ本来の姿をお楽しみ下さい。

<アラスカ州の中の北極圏境界線とビーバー村>


Arctic Circle 北極圏境界線
  北緯66度33分
  > 一年の内、丸一日太陽が上
   がらない日と、丸一日太陽
   が沈まない日があると言わ
   れている。
ビーバー村
  北緯66度21分
チナ温泉リゾート
  北緯65度03分

<ビーバー村のはじまり・フランク安田>

ビーバー村は、1911年、安田恭輔(フランク安田)という日本人が築いた村です。捕鯨船のキャビンボーイだったフランク安田は、アラスカ最北の地バローに移住。その後、クジラの乱獲と疫病で苦しむ村人を死から守るため、より食料の豊富な内陸アラスカに安住の地を求めます。3年ほどかけて険しいブルックス山脈を越え金鉱を探しながら、大河ユーコンのほとりに定住を決め、村人を移住させました。そこが現在のビーバー村です。(写真右:フランク安田と妻のネビロ)

ビーバー村は、もともと内陸アラスカに住んでいたアサバスカン・インディアンと、バローから移住したエスキモー、白人そして日本人が混ざり合って作られた珍しい村です。

 




フランク安田については、新田次郎著の「アラスカ物語」(新潮社 1974年発行)で小説になっています。多くのエスキモーを救った彼は、「ジャパニーズモーゼ」と呼ばれることもあります。1977年に東宝で映画化され(北大路欣也主演)、日本でも広く知られるようになりました。
1989年に功績が認められ、アラスカ州より表彰を受けています。現在も、アラスカ鉱業殿堂に称えられています。

* 2012年、フランク安田以来初めて、日本人がビーバー村の村民として移住されています。(このツアーのガイドもされています)

<狩猟・採取生活>

スーパーやコンビニ、売店すらないビーバー村では、狩猟・採取が重要な食糧及び防寒具などの確保の手段です。春は南から飛来する渡り鳥を獲り、夏は大河ユーコンをベーリング海から何千キロも遡上してくるキング・サーモンを捕り、秋にはムース(ヘラジカ)を撃ち、魚も肉も全て食料として冷凍及びスモークなどにして保存します。冬はオオカミやリンクス(おおやまねこ)、ビーバーなどを罠猟でしとめ、マイナス50℃以下にもなる冬の重要な防寒具に加工します。勿論、必要以上は獲りません。獲った命は感謝して無駄にすることなく食し、利用されます。


夏にユーコン川に遡上するサケを取る、フィッシュ・ウィールの模型。


ユーコン川で獲れたキング・サーモンを冬の食料として冷凍したり、、


スモークしたりして保存食に。
大きい肉塊は狩りで仕留めたムース。


狩りで仕留めたムースの角や足。
装飾や道具に加工して使う。

ムースの皮。なめして洋服や小物などを作る。


ビーバーやオオカミなどの毛皮は、マイナス50℃以下になる冬の防寒具。



<ビーバー村の施設など>

現在ビーバー村には60人前後の村人が住んでいます。村の発電所から電気は供給されていますが、永久凍土の地面に水道管設備を敷くことは不可能な為、生活用水は村の共同水汲み場から家まで運びます。学校、教会、郵便局、村役場、墓地など、規模は小さいながら村人達の生活に欠かせない施設があります。

小学校
   


水汲み場、ウォシュテリア。水洗トイレ、シャワーもある。


教会
   

郵便局
   


墓地。
フランク安田もここに眠っている。

村で唯一の私営の宿泊施設。
水洗トイレ&シャワー完備!(共用)

フランク安田がかつて住んでいた家

フランク安田が営んでいた交易所

村役場

*** 追記 ***
冬にウォシュテリアの水が凍りついて利用不可能になってしまう場合があるのです。
そんな時は、凍ったユーコン川へ降りて行き、氷を砕き、ユーコン川の水を生活用水として利用します。
母なる河、ユーコン。



<チナ温泉からビーバー村まで、そしてビーバー村の景色>

日本の国土の4倍もあるアラスカの人口およそ71万人。その半数以上が、アンカレッジやフェアバンクスなどの都市部に住んでいる為、主要都市を結ぶ道路以外、道が殆どありません。アラスカ全土に、人口数十人の村々が数百点在していますが、その殆どは互いに車が通ることの出来る道ではで繋がっておらず、移動手段はセスナ機や川を使った船、冬にはスノーモービルや犬ぞりとなります。空から見ると、人間の足跡が殆ど無いアラスカの姿を見る事が出来ます。
ビーバー村までの遊覧飛行はチナ温泉から北上し、ホワイト山脈を越え、ユーコン平野へ出ます。蛇行した川を見ながら、大河ユーコンのほとりに突然現れる小さな村、ビーバー村へ降り立ちます。冬には幅約2kmの大河が全面結氷し雪原となり、その上を歩くことも出来ます(必ずガイドの指示に従ってください)。


ホワイト山脈

蛇行するユーコン平野の川

空から見たビーバー村(夏)

冬のユーコン川

春のユーコン川

空から見たービーバー村(冬)

夏のユーコン川

ユーコン平野の湿地帯

ユーコン川に沈む夕日

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